<随時更新>福岡県の感染症情報
福岡県内の病気の流行は画像の通りです(5月28日までの集計)。
新型コロナウイルス感染症は概ね横ばいで推移しています。
爆発的な増加にならないことを祈ります。
新型コロナウイルス感染症と診断された場合、5日間は自宅療養が推奨され、10日間は他への感染に注意してマスクを着用することなどが推奨されています。
濃厚接触者という考え方はなくなりました。
抗原検査、PCR検査共に検査の公費負担がなくなり、保険診療での自己負担が必要です。
ご了承ください。
当院は新型コロナウイルスの福岡県外来対応医療機関として対応しています。
検査や治療をご希望の方はお電話でご相談ください。
インフルエンザはだいぶ減ったところで横ばいです。
例年と比較して極端に多い訳ではありませんので、あまり心配ないと思われます。
今回の集計では様々な感染症が多めの状態となっております。
RSウイルス感染症が多い状態が続いています。
手足口病やヘルパンギーナも増えてきています。
手足口病は典型的には手のひら、足の裏、口の中に水ぶくれができる疾患です。
肘や膝、お尻などにできる場合もあります。
発熱するのは1/3程度で、ほとんどは高熱にはなりません。
通常は夏に流行する疾患で、報告数の90%前後は5歳以下の乳幼児です。
原因となるウイルスはコクサッキーウイルスやエンテロウイルスです。
飛沫や接触により感染が拡がります。
ヘルパンギーナは喉の痛みと高熱が出る疾患です。
通常は夏に流行します。
原因となるウイルスは主にコクサッキーウイルスです。
どちらの疾患も予防接種や特効薬はありません。
自身の免疫力で1週間程度で良くなると言われていますが、稀に重篤な合併症を引き起こすことがありますので注意が必要です。
最近は麻疹(はしか)に関する問い合わせが増えています。
直近では東京、茨城、兵庫で感染者が報告されています。
麻疹は麻疹ウイルスに感染することで引き起こされる疾患です。
空気感染、飛沫感染、接触感染により伝播し、感染力は非常に強いです。
一度感染すると一生免疫が持続します。
海外の多くの国で流行していますが、日本は麻疹の排除状態と認定されており、海外から入ってきた感染者及びそこからの感染のみが認められています。
麻疹ウイルスに感染すると約10日後に発熱、咳、鼻水などの風邪のような症状が現れます。
2〜3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
1000人に1人が死亡すると言われています。
また、ごく稀に起こる合併症として亜急性硬化性全脳炎(SSPE)が知られています。
麻疹はワクチンを接種することで予防することができます。
現在は1歳、小学校入学前に定期接種されています。
抗体をお持ちかどうかは血液検査で確認することが可能です。
抗体がないか、不足している場合には予防接種が可能です。
必要な方はお問い合わせください。