医療法人水ノ江医院 内科・小児科・血液内科・緩和ケア内科

お知らせ

<随時更新>福岡県の感染症情報

福岡県内の病気の流行は画像の通りです(12月3日までの集計)。

新型コロナウイルス感染症はごく稀です。

しかし、じわじわ増えているようにも見えますので注意が必要です。

 

インフルエンザはほぼ横ばいで、警報レベルを維持しています。

これくらいで増え止まってくれると助かりますが、注意が必要です。

インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症で、潜伏期は1〜3日程度です。

突然変異が頻繁に起こるので、毎年のように流行します。

急激に高熱、倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛などが出現し、その後に咳や鼻水などが出てきて、1週間程度で改善するのが典型的な経過です。

抗ウイルス薬を投与することで症状の改善を早めることができますが、投与しなくても治癒します。

感染者数の今後の推移に注意が必要ですね。

 

インフルエンザは予防接種を実施中です!

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咽頭結膜熱はほぼ横ばいで推移しており、警報レベルが続いています。

咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症です。

プールでの接触やタオルの供用で感染することがあり、プール熱とも呼ばれます。

潜伏期は5〜7日程度です。

発熱、喉の痛み、結膜炎などの症状を呈し、3〜5日ほど続きます。

綿棒を喉に入れて診断することができますが、特別な治療法はありません。

家族内で感染が広がることもありますので、気をつけましょう!

 

溶連菌感染症も多い状態が続いています。

学童期に最も多い疾患で、潜伏期は2〜5日程度です。

発熱、喉の痛みが出現し、扁桃腺が腫れます。

咳や鼻水は認めないことが多いです。

体や手足に発疹がでたり、舌が赤くなることもあります。

検査キットを使って診断することが可能です。

この疾患の問題は、稀ですが後遺症を起こすことです。

しっかり治療しておかないと、2〜3週間後にリウマチ熱や急性糸球体腎炎を引き起こすことがあります。

なので、処方された抗生物質はしっかり飲み切るようにしましょう!