福岡県内で流行している病気(随時更新
2024年12月06日小児科
福岡県内の病気の流行は画像の通りです(12月1日までの集計)。
インフルエンザの増加が続き、一気に注意報レベルとなりました。
当院でも高熱の方はインフルエンザが陽性となることが多いです。
但し、熱が出たばかりだと検査をしても陰性になります。
半日以上時間が経ってからの検査をお勧めします。
今後、大規模な流行が起こるリスクが高い状況です。
マスク、手洗い、うがいなどの基本的な感染対策を徹底しましょう。
手足口病は徐々に減ってきています。
溶連菌感染症はやや多い状態で横ばいになっています。
新型コロナウイルスはあまり多くありません。
インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症で、潜伏期は1〜3日程度です。
突然変異が頻繁に起こるので、毎年のように流行します。
急激に高熱、倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛などが出現し、その後に咳や鼻水などが出てきて、1週間程度で改善するのが典型的な経過です。
抗ウイルス薬を投与することで症状の改善を早めることができますが、投与しなくても治癒します。
また、ワクチンを接種することで発症の予防が可能です。
従来のインフルエンザワクチンは皮下注射で、12歳までのお子さんは2回接種が推奨されています。
今年からは経鼻生ワクチンのフルミストも使用可能になりました。
2歳〜18歳という年齢制限はありますが、投与は1回で完了します。
痛みは全くなく、注射が苦手なお子さんには特にお勧めです。
とても寒くなってきました。
しっかり防寒するようにしてください!