福岡県内で流行している病気(随時更新
2025年04月04日小児科
福岡県内の病気の流行は画像の通りです(3月30日までの集計)。

例年より多い感染症がいくつかありますが、今週は減少傾向のものが多いです。
今週は、麻疹(はしか)が3例報告されたようです。
麻疹は麻疹ウイルスに感染することで引き起こされる疾患です。
空気感染、飛沫感染、接触感染により伝播し、感染力は非常に強いです。
一度感染すると一生免疫が持続します。
海外の多くの国で流行していますが、日本は麻疹の排除状態と認定されており、海外から入ってきた感染者及びそこからの感染のみが認められています。
麻疹ウイルスに感染すると約10日後に発熱、咳、鼻水などの風邪のような症状が現れます。
2〜3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
1000人に1人が死亡すると言われています。
また、ごく稀に起こる合併症として亜急性硬化性全脳炎(SSPE)が知られています。
麻疹はワクチンを接種することで予防することができます。
現在は1歳、小学校入学前に定期接種されています。
抗体をお持ちかどうかは血液検査で確認することが可能です。
抗体がないか、不足している場合には予防接種が可能です。
必要な方はお問い合わせください。
暖かくなったり、寒くなったり落ち着かないですね。
衣類の調節などに注意してください!