福岡県内で流行している病気(随時更新
2025年05月30日小児科
福岡県内の病気の流行は画像の通りです(5月25日までの集計)。
一般的な感染症は比較的落ち着いています。
百日咳はまだまだ多い状態が続いているようです。
伝染性紅斑は警報レベルが続いています。
伝染性紅斑は「りんご病」として知られています。
頬が赤くなるのが特徴で、5〜9歳が最も多いとされています。
ヒトパルボウイルスB19に感染することで発症します。
潜伏期間は10〜20日で、頬に赤い発疹が出て、その後に手足に網目状やレース状の発疹が出てきます。
発疹は1週間程度で消失します。成人では関節痛や頭痛が出現することがあります。
発疹が出る7〜10日ほど前に風邪のような症状が見られることが多く、この時期に感染性が強いのですが、発疹が出る頃には感染性は殆どなくなっています。
注意するべきなのは妊婦さんへの感染で、胎児に異常を起こしたり流産に至ったりすることがあります。
特別な治療法やワクチンのない疾患ですので、手洗いうがいなどで感染を防ぐようにしましょう。
来週からまた暑くなりそうです。
熱中症対策をお忘れなく!