福岡県内で流行している病気(随時更新
2025年06月13日小児科
福岡県内の病気の流行は画像の通りです(6月8日までの集計)。
今週は伝染性紅斑が更に増加して、2006年以降で過去最多となりました。
伝染性紅斑は「りんご病」として知られています。
頬が赤くなるのが特徴で、5〜9歳が最も多いとされています。
ヒトパルボウイルスB19に感染することで発症します。
潜伏期間は10〜20日で、頬に赤い発疹が出て、その後に手足に網目状やレース状の発疹が出てきます。発疹は1週間程度で消失します。
成人では関節痛や頭痛が出現することがあります。
発疹が出る7〜10日ほど前に風邪のような症状が見られることが多く、この時期に感染性が強いのですが、発疹が出る頃には感染性は殆どなくなっています。
注意するべきなのは妊婦さんへの感染で、胎児に異常を起こしたり流産に至ったりすることがあります。
特別な治療法やワクチンのない疾患ですので、手洗いうがいなどで感染を防ぐようにしましょう。
梅雨入りして蒸し暑いですね。
熱中症対策・カビ対策をお忘れなく!