福岡県内で流行している病気(随時更新
2025年07月04日小児科
福岡県内の病気の流行は画像の通りです(6月29日までの集計)。
相変わらず伝染性紅斑(りんご病)が多いです。
大人でも感染し、両腕両足の薄赤い発疹や関節痛などで受診されます。必ずしも頬は赤くなりません。
そして、ヘルパンギーナも警報レベルとなりました。
改めて、類縁疾患の手足口病と一緒に掲載します。
手足口病は典型的には手のひら、足の裏、口の中に水ぶくれができる疾患です。
肘や膝、お尻などにできる場合もあります。
発熱するのは1/3程度で、ほとんどは高熱にはなりません。
通常は夏に流行する疾患で、報告数の90%前後は5歳以下の乳幼児です。
原因となるウイルスはコクサッキーウイルスやエンテロウイルスです。
飛沫や接触により感染が拡がります。
ヘルパンギーナは喉の痛みと高熱が出る疾患です。
通常は夏に流行します。
原因となるウイルスは主にコクサッキーウイルスです。
どちらの疾患も予防接種や特効薬はありません。
自身の免疫力で1週間程度で良くなると言われていますが、稀に重篤な合併症を引き起こすことがありますので注意が必要です。
尚、新型コロナウイルス感染症もじわじわ増えています。
コロナが夏に流行するのは定番となりつつあるのかもしれません。
とても暑い日が続いています。
我慢せずにしっかりエアコンを使いましょう!