福岡県内で流行している病気(随時更新
2025年07月11日小児科
福岡県内の病気の流行は画像の通りです(7月6日までの集計)。
相変わらず伝染性紅斑(りんご病)が多く、最多記録を更新しています。
大人でも感染し、両腕両足の薄赤い発疹や関節痛などで受診されます。必ずしも頬は赤くなりません。
伝染性紅斑は「りんご病」として知られています。
頬が赤くなるのが特徴で、5〜9歳が最も多いとされています。
ヒトパルボウイルスB19に感染することで発症します。
潜伏期間は10〜20日で、頬に赤い発疹が出て、その後に手足に網目状やレース状の発疹が出てきます。発疹は1週間程度で消失します。
発疹が出る7〜10日ほど前に風邪のような症状が見られることが多く、この時期に感染性が強いのですが、発疹が出る頃には感染性は殆どなくなっています。
注意するべきなのは妊婦さんへの感染で、胎児に異常を起こしたり流産に至ったりすることがあります。
特別な治療法やワクチンのない疾患ですので、手洗いうがいなどで感染を防ぐようにしましょう。
ヘルパンギーナも警報レベルで、多い状態が続いています。
新型コロナウイルス感染症の増加も続いています。
本格的な感染の波になるのか、慎重に経過を見る必要がありますね。
とても暑い日が続いています。
我慢せずにしっかりエアコンを使いましょう!